【出走~ゴール~そして帰宅】第11回 Mt.富士ヒルクライムの巻

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 応援に来てくれた著名人の危なっかしいコメントを聞いて心拍を上げたあと、主催者選抜クラスから順次スタートが始まる。30分前にパワーバー(マンゴー風味)をむしゃむしゃ食べたところ、思いの外おいしくて感動した。甘さは正義。もう一度言います。甘さは正義。例年のように気持ち悪くもならない。私の胃も成長したのかな。家に帰って、ブルボンのバームロールをぱくつきながら思ったのは、バームロールを爆縮したらパワーバーになる可能性がありはしないかと。
 この大会への参加も3回目になるとさすがに慣れているので、心拍計の様子を見て叩いたり、ヒルハルジャージの連中の同行を窺ったり、わずかな知り合いを探したり、車載カメラをチェックしたり、シューズのBOAワイヤーを締め付けたり、あたかもそれらが毎日繰り返されている日常の一コマのように過ごす。

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 さて今回の作戦としては、とにかく一人旅をしないということと、普通に走れればタイムは出るだろうと(高をくくっていたが大間違いだった)。要するに甘い考えで臨んでいたと今は思うが、当時はそう思ってなかったので、まあ気負いはなくリラックスしていた。車載カメラの電池が心配だったのと、予想を超越した暑さのため水分に気をつけないととか、五合目でメロンパンが売切れてたらどうしようとか、そんなところ。

 号砲を受けて第4ウェーブをスタート。パレード区間は足慣らしで、アウターでゆっくりだったが、アウター×ロー側に不安があったので、早めにインナーに落としておいた。この区間では、道端で立ちピーする連中がいるが(今年は減っていたように思うがw)、カメラを回していなくて良かった、と心から思った。
 例の交差点を直角に左に曲がるところで、車載カメラをスタート。GARMINもスタート。ピロリン! でもGARMIN早すぎた。一回止める。計測地点から再スタート。スタートの興奮にうかれて、料金所まではうひょひょひょ~と登る。ここで早くも前半お世話になる風よけにあたりを付けることができた(失礼!)。料金所を強引に突破。いつも思うのは、レースの時は通行料200円を払わないけど、エントリーフィーに含まれて徴収されているのか、特別に免除されているのか、どっちなんだと。無賃で通り抜けるのも、この日でなければ犯罪だと。そしたら検問を張られておしまいになるぞと。

 序盤が苦しいと言われる富士山スバルラインのコースではあるが、言っても7-8%くらいなのでせいせいと登らないと仕方がない。息は切れるが、今回は斜度が気になって苦しむということがなかった。いつもだったら「この斜度の野郎」と悪態を吐いているところだ。まあいつももう少しきついところを登ってるし、なんせ全長24kmを目標タイム72分で走るには、ちょうど 24km ÷ 1.2h = 20km/h となる計算だから、斜度に苦しんでるヒマなど一切ない。
 
 早々に脚の合いそうな数人で、自然と固まって進む。すごく頑張る人の牽きについて行って、中切れになりそうならカバーして、ダンシングも混ぜつつ軽めに走る。でもこれはダメダメの立ち回りで、実は温存しすぎだったと、後で分かった。自宅に戻ってから、カメラを元にその集団を分析してみると、リザルトタイムが私より遅い人しかいなかった。楽で当たり前・・・。やっぱりタイムを狙うなら、自分で牽いてペースを作るようじゃなければダメなんだな~と。ものすごく辛いと思うけど、確実性は一番高い。まあそれができない悲しい人間なんだよね~我々は・・・(一緒にしてすみません)。
 しかもLAP表が間違っていたのか、見るところを誤っていたのか、どうも「適切なペースで進んでいる」と勘違いをしていたようだw 本当は予定よりだいぶ遅れていたので、もうこの時点で目標タイムは夢のものなっている。知らぬは当人だけなりと。

 さておき、皆さんと一緒に牽いたり牽かれたり、牽かれたり、牽かれたり、たまに抜かされたりしながら進んで、一合目、二合目をパス。斜度がないからきつくない。うむ。コースの半分を過ぎたあたりでさすがに脚の余裕が逆説的な焦りを生んだのか、飛び出すことにして先を急いだ。来年また会おうよ! でもまた人の後ろにつく。(後で動画を公開するのでそのあたりの遠慮なさが証明できます)

 と、大体一時間近くをそんなことをやっていて、じわじわとタイムを失いつつあったようだ。ところでヒルクライムをやっていると、時折ハッピータイムが舞い降りることがある。多分脳のどこかしらで、エンドルフィンやらドーパミンがどくどくと分泌されてるんだと思うけど、呼吸は苦しくない、脚も痛くない、クランクがすいすい回る、速度が出てばびゅーんと登っていく。そういう具合だ。スターを使って無敵になったマリオ若しくはルイージの気分。私は双子の兄なので、マリオのほうだな。もちろん合法のアイテムだから、後ろめたいことは一切ないし、手が後ろに回ったりはしない。病みつきになるくらい楽しいから、あなたにも是非オススメしたい。方法としては、1時間くらい登ってから、誰もいないところでエアアタックをかけつつヒルクライム神に心臓を捧げることです。

 今回そのハッピータイムが結構長く続いたけれど、タイムを稼いだというわけではなく、単に苦しまずに進めた、という程度の効果だったようだ。はっと気付くと終盤もいいところ。GARMINを見ると、ちょっと遅いか・・と不安になる。まずくない? もう少し進んで、残り2kmくらいで気付く。「あっこれは目標タイムにはとてもとどかない。それどころか、2分も遅い」 まずい。ここから本気。いや本気はなるものではなくて、本気でいるべきものなのだが。いずれにしても平地区間だって自ら牽くし、最後の坂も恐れずに突き進む。もがけないタイプなので最後は冷静なゴールを決めたけど、手元のGARMINを見ると1時間14分弱。シルバー・・・は頂きましたけど、せめて・・・せめて14分は切っていてくれよおおおと祈って、完全に客観的な結果であるリザルトを待つことに。
 しかし目標に対して2分近い遅れというのは、本当に万死に値する結果だった。私は目標は精密に設定する性格であって、謙遜して能力を控えめに見積もることはないし、虚勢を張ることもしない。その意味で目標タイムは予定タイムということだ。遅れても45秒くらいが許容範囲のところ、120秒じゃ開いた口が塞がらないというわけだ。

 給水所でもらった水を馬か何かの奇蹄目のように飲んでいると、りゅーさんに見つけてもらった。ジャージが派手だからよく分かるようだ。よかった。リザルトをWEBで見てもらうと、辛うじて1時間13分台だった。12分を切りたかった・・・。悔しくて地団太を踏んだら、高価なシューズが傷んだ。そして直ちにメロンパンを買ってきて食べたよ。結果は散々だったけど、食べ物に罪はないし、甘さは正義だし、タイムに関わらず食べるつもりだったし、260円持ってたから。
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 五合目は快晴。去年もそうだったけど、ものすごくいい天気で気分がよかった。タイムはとれなかったけど、また来年同じような天気の五合目に登りたいな・・・とすごく普通の感想を抱いた。言葉にならないんだ。
 りゅーさんと一緒に下山開始。スバルラインはストレートが多いから、スピードが出やすくてむしろ危ない。転んだら命を失うから、注意注意。無事に下まで降りると、麓の会場で、毎年吉田うどんの炊き出しがある。これが美味い。疲れた体がほしがるのよね~。揚げ玉は遠慮して、七味唐辛子で血の池地獄を表現してみた。辛い。
 千葉の自宅で妻子が待っている(かもしれない)ので、早めに会場を後にし、富士山駅に戻った。自転車を畳んで着替えをして、改札に入ろうとすると駅員ちゃんが「もう登ってきたの?」と聞く。「20km/hで登るからすぐだよ」と言ったら必要以上に驚いてしまい気の毒なことをした。本当は20km/h出てないんだ。

 そして、待ってました、富士山たい焼き。満を持して、あんこ。160円。胃の中でメロンパンとケンカするかな? と思ったけどそんなわけない。とても仲良しですよ。吉田うどんも挟まってるし。富士山と並んでツーショット、いやー素晴らしい写真がとれた。実はこれを撮りにきたんだ。正義ここに極まれり、という感じだったよ。
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 乗り継ぎの良さには満足だったものの、4時間近くかけて電車で船橋まで戻り、コンビニで甘いものを買って帰宅した。何だか甘いもの多いな。娘にただいま~と言ったら、「バイバイ」と言われた。おかえりではないか、と指摘したところ、ばつの悪そうな笑顔をしていた。まだ5歳だからいいよ。
 そしてこの日の夕食はめちゃくちゃだった。

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 皆さんと一緒に走れて、とっても楽しかったです。 来年も走ります。ポチっとお願い致します・・・。

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4 Responses

  1. ばんばん より:

    宿さん、スイーツの写真が最高〜っす

    • やどかり やどかり より:

      写真はつまらないものですが、胃の方は笑顔になりましたよ〜w (胃に顔があればの話ですけど…

  2. アレボナーラ より:

    さすがやね。
    まあ、来年ははらはらさせてやるでー!

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